給湯器交換の際に知っておきたい保証の話|製品保証延長と工事保証

給湯器の保証の話サムネイル

 

給湯器の交換を検討している人は、価格の安さは当然として「アフターサービスがしっかりしているかどうか」という部分に魅力を感じる人も少なくありません。

給湯器のアフターサービスと言えば「保証延長」ということになるのですが、単に業者の人が「弊社で給湯器を交換してくれたら保証を付けますよ」と言ってきた場合、その保証がどんな保証なのかは理解しておきましょう。

 

本記事では「給湯器のアフター保証」についてスポットを当て、どんな保証が付いていれば望ましいのかについて説明します。

本記事の執筆者は、実際に給湯器の交換作業に携わっているプロです。年間100台~150台くらいの取付工事を行っています。

 

給湯器交換の保証の種類

給湯器を交換する際の保証には、大きく分けて2種類存在します。

「製品保証延長と工事保証」です。この2つは同じ保証でも内容が全く異なり、給湯器を買う側にとっては知らなければ大きな損に繋がってしまう可能性もあるので、絶対に押さえておくようにしてください。

 

製品保証延長の内容

まず製品保証延長についてですが、これは「本来給湯器本体に備わっている製品保証の期間を延長するもの」です。新品の給湯器には「使用期間が1年~3年の間に自然故障した場合は、修理に関わる代金を保証する」という製品保証が付いてきます。

年数は購入する商品によって異なり、通常は1年間、BL品と呼ばれる特定の認可を得ている製品なら2年間、そして例外的に3年間の保証が付くケースもありますが、基本的には1年か2年と思っていた方がいいでしょう。

これを5年、あるいは10年など長期間に渡って保証できるように延長するのが製品保証延長です。ちなみにこれは施工業者とユーザー間の契約ではなく、給湯器メーカーとユーザーの契約となります。

 

工事保証の内容

一方で工事保証というのは「施工に関して問題点が出た場合に、その修繕費を保証する」という内容です。これは製品保証延長とは異なり、施工業者とユーザーの契約となります。

給湯器は誤った取り付け方をして故障に繋がるケースがあります。ちゃんとした技術を持っている業者が施工するなら問題ありませんが、数ある施工業者の中にはまともな施工実績を持たない業者も多く、いい加減な施工をするケースも少なくありません。

 

もし施工方法に問題があって給湯器が故障してしまった場合、例え給湯器を使用して1日や2日だったとしても修理には費用が発生します。その理由は「給湯器の製品保証はあくまで自然故障のみを保証しているから」です。

ここで工事保証があれば、施工によって生じた故障ということで施工業者が責任を持ってくれるでしょう。そもそも「取り付け方が悪くて故障したのだから、取り付けた人の責任」であることは間違いないのですが、業者によっては適当な仕事をして万が一のことがあったら、後は製品保証をしているメーカーに丸投げしようという考えをすることがあります。

工事保証自体は当たり前のことだと思います。しかし当たり前のことを当たり前のようにできない業者も数多く存在するため、工事保証をしている業者を選択するのであれば大きな失敗はせずに済む可能性が高いです。

 

そもそもなぜ保証を付けるのか

保証を付ける理由

 

給湯器の交換となると依頼する方は大きな出費を伴うため必死になりますが、給湯器の交換を依頼される側も必死です。少しでも他業者より優位に立とうと考え、あの手この手で差別化を狙っています。

1番分かりやすい部分は「給湯器の交換費用そのものの金額」なのですが、施工業者にとっても死活問題であり、優良な業者ほど「部材費をケチらず、技術も安く売らない」というプライドがあるため、ここの価格競争を嫌う施工業者も少なくありません。

 

そこで多くの業者は「金額は少し高いけど、ウチで交換してくれたら特典を付けるよ」ということを始めました。今日までインターネットが普及する前であれば粗品などの簡単な物だったのかもしれませんが、今ではここに「給湯器の保証」が付けられることが多いです。

これはユーザーの満足度を高めるという前提以外にも「取り付け費用の金額をうやむやにする」という狙いがあったりもします。例えばこの記事を読んでいるあなたに質問ですが、以下の2つの施工業者がいたとしたらどちらに依頼しますか?

  • A社:給湯器の交換費用27万円
  • B社:給湯器の交換費用30万円+10年間の製品保証延長

 

上の方でも軽く触れたように、給湯器の製品保証延長はユーザーと給湯器メーカーの契約になります。つまり施工業者を介して加入しなくても、然るべきお金さえ払えばユーザー側で自由に加入できる保証というわけです。

そしてもし10年の製品保証延長に加入するとすれば、発生する費用は以下のようになります。

 

ノーリツ安心プランS

ノーリツ 製品保証延長(安心プランS)

 

給湯+風呂+暖房の3つの機能を有する機種でも10年間の保証延長で発生する費用は27400円です。税別の価格になるので約30000円といったところでしょう。

先ほど「給湯器の交換費用27万円」と「給湯器の交換費用30万円+10年間の製品保証延長」のどちらがお得になるかを質問しましたが、この2つは基本的にほぼ同じ条件と言えます。

ただし多くの人は「30000円で10年の保証が付くならお得なのでは?」と考えたんじゃないかと思いますが、あなたの考えはどうでしたか?

 

上記はノーリツ製給湯器の保証延長である安心プランSの料金表です。詳しく知りたい方はこちら。
ノーリツ製品を購入する際は「安心プランS」加入による保証延長がおすすめ!

 

給湯器の保証の結論

製品保証延長と工事保証は全く違う保証内容
どっちか片方ではなく、どちらも保証してくれている施工業者がおすすめ
レベルの低い業者は「製品保証延長で何でも直せる」と勘違いしている
製品保証延長はユーザーがメーカーと直接契約することも可能

 

給湯器を交換する際は、製品保証延長と工事保証のどちらも含まれていることが望ましいです。もし価格的にお得になるのかどうかを判断したい場合は、製品保証延長に発生する費用を給湯器の交換費用から引けば純粋な額面がハッキリします。

業者によっては「自分のミスで機器が故障したら責任を負うのは当然」という考えの業者もおり、あえて工事保証の有無を明言していない可能性もあるため、ここは直接業者に確認するのがベストです。

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